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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

いじめかなと感じたら

たくさんの経験を子どもたちにはしてほしいものですが、

子どもたちが揉め事に巻き込まれて助けが必要な場合もあります。

いじめられているかもしれないと感じたとき

親はどのように対応するべきなのでしょうか。



1. 子どもの様子がおかしい


本人が何も言ってこない場合は焦って追求せずに

しばらくよく注意をして様子を見ましょう。

全然関係ないことで落ち込んでいるのかもしれません。

状況によっては学校の先生に様子を聞くなどしましょう。



2. 子どもが訴えてきた


客観的に度を越していると即判断できるようなケースでない限り、

まずは話を共感的に聞きながら

「いるよねえ。そういういやなことする子って」

と対応しましょう。

これによって自分だけがひどい目にあっているのではなく、

一般的に起こりうることだ示してみましょう。

時には「お母さんにも経験があるわ」と

孤独感を取り除いてあげる方法も有効です。

いじめや、お友達との揉め事で一番辛いのは、自分だ

けがひどい状況に陥ったと受け取ることです。


子どもは親の表情を見ながら自分の置かれている状況が

どのようなレベルに位置するのか探る傾向があります。

訴えてきた最初の段階で、

「えっうそっ誰にされてるの?なぜ?」と親がパニックに陥ってしまい、

自分が知りたい気持ちに負けてしまわずに、

彼らが自分の表情、態度で自分の置かれた状況を

判断しようとすることを知っておきましょう。



3. 2の対応で子どもの反応を見ましょう。



揉め事の相手の悪口を言うことによって発散して元気になれる場合もありますし、

まだ問題が進行していなくて、親に問題を共有してもらうことで

安心できる場合が多くあります。



4. 子どもの反応がどうであれしばらくはよく注意をしておいてあげる


放ったらかしにするのではなく、

その後の展開があるのか、一過性のものなのかをよく観察しておきましょう。

揉め事の相手について知っている親御さんなどから

情報を集めることも状況によってはしましょう。



判断基準としては、一人対一人の問題なのか、

複数人が一人に対して行っていることなのか、

それは大っぴらに行われているのか、

わからないように陰でされているのか、などです。


子どもが完全に孤立しているのか、

防御壁(揉め事の相手以外に友達がいるかどうか)が

大切なポイントです。



5. 子どもの態度がしばらくたってもおかしい



子どもには内緒で学校の先生に相談することを考えましょう。

お子さんの年齢や状況によっては先生に話されることを嫌がること多くあります。

その場合担任の先生の性格なども考慮する必要があります。

お友達関係の揉め事で、学校の先生の対応によって

問題が一気に悪化することが多くあります。

これは先生が悪いという単純な問題ではなく、

親御さんがパニックになって伝えることで、先生方が事を焦って、

すぐに改善してあげたいと早計に動いてしまうケースや、

親御さんのような気持ちで子どもたちを思ってくださっている先生方が、

親と同じような気持ちで感情的な対応をしてしまうことがあるためです。

学校の先生方も親御さんの表情から情報を受け取ることを知っておきましょう。


子どもに内緒で先生に話をされる場合は、

「すぐに対応を望んでいるわけではない」と伝えましょう。

先生が親御さんの情報をもとに子どもたちに気づかれる対応を取った場合、

親御さんが先生に話したことがばれてしまい、

子どもたちが一番恐れる「密告(ちく)った」と判断されて

倍返しになることをさけましょう。


先生に冷静に対応していただくためにも、

親御さんが冷静に話せることが大切です。


先生が揉め事の相手をどのように判断しているか、

それが事実にどれだけ近いかは親が判断しなくてはいけません。


初期の段階であれば先生に学校で注意をして

うちの子どもをよく見てもらうようにしましょう。



6. 子どもが対策を求めてきた もしくは学校の先生に言うといってきた


判断のときがきます。

この段階で子どもが客観的にどの程度追い込まれている状況なのか

知っておけるとよいでしょう。

ただ、子どもの性格によっては大げさに言ってくる場合もありますので、

ご自身のお子さんがどのようなタイプなのか

日ごろから冷静に分析しておく必要はあります。


本人が早い段階で先生に相談しようとしているのであれば、

一般的には構いません。

ただし、お子さんの性格、先生の性格によっては

「お母さん、お父さんから話してあげよう」と対応することがよい場合もあります。

(先生に言ったことがばれると揉め事が大きくなるかもしれないということを

 知らない子どもや、先生が大雑把な対応をしそうな先生などの場合)



基本的にヘルプを出してきた場合は、

親としてできることはなんでもしてあげるよ。

あなたの見方だよときちんと伝えましょう。


ここで知っておかなければならないのは、

本当にひどいいじめになった場合、

簡単には親や先生の力では解決できないケースもあるということです。


これは年齢、地域、学校などにもよりますので一概にはいえませんが、

揉め事の相手が複数で、子どもに防御壁がなく、

相手が性格的にひどく問題がある場合は、

子どもの命を守るために最終的な判断として

学校を変える必要があることも知っておきましょう。

これは本当に最終的な対策ですが、

自分の子どもの命に代えられるものはありませんので、

親として肝に銘じておく必要があるでしょう。


それでも、間違った判断で転校してしまっているケースも多くあります。

各ケースによりますので一概には言えません。



本当に致命的な状況なのであれば、

親としてできることをするという心積もりがあれば

冷静に動くことができます。

しかしながら、多くの場合その段階に行かずに

改善できるケースもあります。



親にできることとして

「先生にお母さん、お父さんから話してあげる」ということになります。

すでに「自分で先生に話した」場合もありますし、

「先生に話しても解決しない」という場合、

「先生に言ったことがばれたらもっとやられる」と

恐れる子どももいるでしょう。


それでも「お母さん、お父さんからもっとうまく話してあげることができる」

と伝えましょう。

「あなたが心配していることは良く分かっている。

それをふまえて先生に上手に話して対策を考えてあげる」

ということによって子どもたちは受け入れられる場合もありますし、

もう一度自分で頑張ってみるというかもしれません。


7. 学校での対策については各ケースによって

    適切な対応がことなります。



実際に学校での対応を考えていく場合は、

揉め事の背景をよく調べなければいけませんので一概には言えません。

ただ、揉め事が大きくなる対応として、

先生が揉め事の相手を呼び出して、

子どもに謝らせるなどがあげられます。

これもケースによっては有効な場合があるのですが、

そのケースはあまり多くないと知っておきましょう。


お友達の揉め事は一過性のものも多くあります。

大切なことは親が危険を察知してあげるレーダーを張りつつ、

冷静に対応することです。

各ケースで状況が違いますので、

上に上げた判断が異なることがあります。

ケースによってはいち早く動いてあげないといけない特殊なケースもあります。

あくまでも参考として、

問題が大きい場合や判断が難しい場合は

無理をせず専門機関や先生方に相談してください。




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